“じゃばら”の漢字の書き方と例文
語句割合
蛇腹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
銅製の燭台に輝いている青白い火焔ほのおは、あるかなきかの薄い光りを暗い室内に投げて、その光りはあちらこちらに家具や蛇腹じゃばらの壁などを見せていました。
上州じょうしゅう田舎いなかの話である。某日あるひの夕方、一人の農夫が畑から帰っていた。それはの長いくわを肩にして、雁首がんくび蛇腹じゃばらのように叩きつぶした煙管きせるをくわえていた。
棄轎 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一枚のむしろを、山伏は、河原へ敷いた。四条大橋裏が、蛇腹じゃばらのように大きく闇へかって、屋根になっている。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)