“しゆろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棕櫚54.8%
棕梠32.3%
椶櫚6.5%
梭櫚6.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのテラスから棕櫚しゆろの並木を越して町はづれの果樹園が見え、更にオアシスの向ふには沙漠がだん/\高まつて四方へ拡がつてゐました。
亜剌比亜人エルアフイ (新字旧仮名) / 犬養健(著)
一寸触つても指に付いてくる六月の棕梠しゆろの花粉のやうに、月夜の温室の薄い硝子のなかに、絶えず淡緑の細花を顫はせてゐるキンギン草のやうに
桐の花とカステラ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
しんの涙か、憧憬あくがれの孤寂の闇の椶櫚しゆろの花
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)