“しゅくしゅく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
粛々86.0%
宿々9.3%
粛粛2.3%
縮々2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿直の室からバラバラと十人余り走り出たが、静かに冠者の後方から粛々しゅくしゅくとして進んで行く。いずれも屈強の若武士わかざむらいである。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さて充分の配備を為し終った秀吉は、木の本から大垣までの宿々しゅくしゅくに、駿馬を夫々置いておいて、自らは信孝包囲軍の指揮の為に、賤ヶ岳を去った。
賤ヶ岳合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
おれは邪魔じゃまになる生徒の間をくぐり抜けて、曲がり角へもう少しで出ようとした時に、前へ! と云う高くするどい号令がきこえたと思ったら師範学校の方は粛粛しゅくしゅくとして行進を始めた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けんさつ、三しんせん緊々きんきん縮々しゅくしゅく、などという表字法にみても、別してこの裴如海はいにょかいひとりがそう傑出した色坊主であったわけでもあるまい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)