“しゃくなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石楠木66.7%
石南木33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私たちの坐っている路下の沼のへりに、たけ二三間の大きさでずっと茂り続いているのが思いがけない石楠木しゃくなぎの木であったのだ。
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
その頃まで枯葉の落ちずにいるかしわ、堅い大きな蕾を持って雪の中で辛抱し通したような石楠木しゃくなぎ、一つとして過ぎ行く季節の記念でないものは無い。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「ねえ先生、そんなに野宿に心残りならこの六月か七月かにも一度いらっしゃい。その頃なら野宿だって出来ますよ。それにその頃だと万次郎は石楠木しゃくなぎの花ざかりですからね」
みなかみ紀行 (新字新仮名) / 若山牧水(著)
その間から顔を出す石南木しゃくなぎなぞを見ると、葉は寒そうにべたりと垂れ、強いつぼみだけは大きく堅く附着くっついている。冬籠りする土の中の虫同様に、寒気の強い晩なぞは、私達の身体も縮こまって了う……
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)