“しにもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
死物60.0%
死者40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「変りはないのは死物しにものゆえじゃ」
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
再び一枚の布片のやうにくるくるまかれて波打際へ投げあげられた腕間には死者しにものぐるひでありながら這ひだすことが精一杯になつてゐた。
外交に異例の尻まくりの戦術、否、戦術ですらもない、全く殺気をこめ、眼は陰々とすはつて一点を動かずといふ身構へで、死者しにものぐるひにかゝつてくる。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)