“しだれざくら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枝垂桜92.3%
枝垂櫻7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オルガンティノは一瞬間、降魔ごうまの十字を切ろうとした。実際その瞬間彼の眼には、この夕闇に咲いた枝垂桜しだれざくらが、それほど無気味ぶきみに見えたのだった。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
十分あまりも経っただろうか、枝垂桜しだれざくらに上っていた、例の大猿が悲鳴を上げた。そうして枝から転がり落ちた。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たゞ、しいかななかまる大樹たいじゆ枝垂櫻しだれざくらがもうえぬ。新館しんくわん新潮社しんてうしやしたに、吉田屋よしだや料理店れうりてんがある。丁度ちやうどあのまへあたり——其後そのご晝間ひるまとほつたとき切株きりかぶばかり、のこつたやうにた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)