“したいふ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:シタイフ
語句割合
士大夫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
軽薄なる世人の常とて、当時隴西ろうせい(李陵の家は隴西の出である)の士大夫したいふら皆李家を出したことを恥としたと記されている。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
否、士大夫したいふともあるべきものが、つまらないあそび物で、カピタンから体よく翻弄されていることを苦々しく思ったのだろう。彼は、玄白が差し出したその袋を、見向きもしようとしなかった。
蘭学事始 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
この歴城にありながら、乱賊馬超の蹂躙じゅうりんにまかせ、一州の士大夫したいふことごとくはじをうけている今日をよそに、何を安閑としているのでしょう。あの若さで。……私はそれをいきどおりに参ったのです。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)