“しずこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
静子33.3%
賤子22.2%
鎮子22.2%
倭文子11.1%
閑子11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸川乱歩えどがわらんぽさんの有名な小説に『陰獣いんじゅう』というのがありますが、あの内容なか紳商しんしょう小山田夫人おやまだふじん静子しずこが、平田ひらた一郎という男から脅迫状きょうはくじょうを毎日のように受けとる件があります。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
偉いのは田辺竜子と小金井貴美子と、若松賤子しずこの三人が、女でも、その仲間にはいっていました。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
「マア、そんな事ですか。では、この一週間ほどのあいだダンネベルグ様ばかりと申し上げたら」と鎮子しずこの答弁は、この場合詐弁さべんとしか思われなかったほどに意外なものだった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
今夜こそ、自分が先にいって倭文子しずこの来るのを待とう、その方が一分でも二分でも早く彼女に会えるわけだ。そう思って、彼は九時十分に書斎を出た。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
村川が倭文子しずこと会うために、胸を躍らせながら吊り下げられていたのを、夢にも知らなかった。
第二の接吻 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
四人といえぬところに妻に死なれた野村の大きな不幸があり、その不幸を埋めるようなめぐり合せで、ミネの妹の閑子しずこは、つい最近野村と結婚したのであった。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)