“しきそくぜくう”の漢字の書き方と例文
語句割合
色即是空100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
色即是空しきそくぜくうといふことも、僕が井の哲博士の現象即實在論を駁した樣に、全くのナシングネス、くうでなければ、ただ觀念的程度にとどまつてゐる。えらいことも、玄妙なこともない。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
心も空に、吉原へ飛んで行く遊冶郎いうやらうの中に、たま/\諸行無常とか、色即是空しきそくぜくうとか言つた後生氣を出して、此乞食坊主の鐵鉢に、小錢を投り込んで行く人間も、まれにはあることでせう。
色即是空しきそくぜくう……南無阿彌陀佛。なむ阿彌陀佛。
箕輪の心中 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)