“ざいはう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
財寶66.7%
財宝33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土藏の中にあつたのは、昨年三月、八歳の當主虎之助治頼はるよりが死んで、公儀から御取潰しになつた、丸龜四萬五千石の城主、山崎家の財寶ざいはうばかり。
もつともいとけなしといへども、のちおのづから設得まうけえんと。はたせるかなひととなりて荊州けいしう刺史ししとなるや、ひそか海船かいせんあやつり、うみ商賈しやうこ財寶ざいはう追剥おひはぎして、とみいたすことさんなし。のち衞尉ゑいゐはいす。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そこには虚偽が一切を領して居た。舞の扇の先にも虚偽のわざとらしい線が描かれてゐる。虚偽の情味を購ふに虚偽の財宝ざいはうを以てするのであつた。
瘢痕 (新字旧仮名) / 平出修(著)