“されかうべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
髑髏90.0%
枯髑髏10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さるをそのなつかしき夫の聲の終に應ずることなく、可憐の女子の獨り不言の海に對して口は復た歌ふこと能はず、目は空しく沙上の髑髏されかうべを見、耳は徒らに岸打浪きしうつなみの音を聞きて
でございますから、或時は机の上に髑髏されかうべがのつてゐたり、或時は又、しろがねの椀や蒔繪の高坏たかつきが並んでゐたり、その時描いてゐる畫次第で、隨分思ひもよらない物が出て居りました。
地獄変 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いへは地震の初に受けたりと覺しき許多あまたの創痕を留めて、その形枯髑髏されかうべの如く、窓は空しき眼窼がんさうかと疑はる。