“さつまがた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薩摩潟83.3%
薩摩方16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もし、それが都であったならば、秋がけて、変りやすい晩秋の空に、北山時雨しぐれが、折々襲ってくる時であるが、薩摩潟さつまがたの沖遥かな鬼界きかいしまでは、まだ秋の初めででもあるように暖かだった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
どうやら薩摩潟さつまがたに着き、薩摩から鬼界ヶ島へ渡る商人船の船着き場で、この土地に見慣れぬ有王の風体を怪しむ者がいて、着ている物をはぎとられて調べられたが、元結の中に隠した姫の手紙は
江戸方面には薩摩方さつまがたに呼応する相良惣三さがらそうぞう一派の浪士隊が入り込んで、放火に、掠奪りゃくだつに、あらゆる手段を用いて市街の攪乱こうらんを企てたとのうわさも伝わり
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)