“さえず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
98.2%
0.6%
0.6%
百々囀0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけて、女院の内では、興味と嫉妬の対象として、さえずりぬかれた。——が、この事件に、誰よりも仰天したのは、烏丸ノ成輔である。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「三室銀子は何処どこへ行く——」例のうるさい雀共がそうさえずり交した時、当の三室銀子と左近倉平との結婚話が持ち上ったのです。
ある時は少年のように朗らかに挙動ふるまい、朝の森に小禽ことりさえずるような楽しさで話すのだったが、一々こたえもできないような多弁の噴霧を浴びせかけて、彼を辟易へきえきさせることがあるかと思うと
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
小鳥の百々囀さえずり、良時はただ喧ましく賑わしく、さて再び柝を入れると俄に鎮まりかえって満場ただ水を打ったよう……と見るもほんの一時すぐに又どこやらでヒソヒソ話が始まって
残されたる江戸 (新字新仮名) / 柴田流星(著)