“こんのれん”の漢字の書き方と例文
語句割合
紺暖簾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蠣殻かきがら町二丁目の家から水天宮裏の有馬学校へ通って居た時分———人形町通りの空が霞んで、軒並の商家あきうどや紺暖簾こんのれんにぽか/\と日があたって
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
直樹の父親の旦那だんなは、伝馬町てんまちょうの「大将」と言って、紺暖簾こんのれんの影で采配さいはいを振るような人であったが、その「大将」が自然と実の旦那でもあった。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
のみならずまだ新しい紺暖簾こんのれんの紋もじゃだった。僕らは時々この店へ主人の清正をのぞきに行った。清正は短い顋髯あごひげやし、金槌かなづちかんなを使っていた。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)