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こうしんばら
ふりがな文庫
“こうしんばら”の漢字の書き方と例文
語句
割合
庚申薔薇
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庚申薔薇
(逆引き)
紅い
庚申薔薇
(
こうしんばら
)
の花びらは、やがて蜜に
酔
(
よ
)
った蜂の後へ、おもむろに雌蜘蛛の姿を
吐
(
は
)
いた。と思うと蜘蛛は猛然と、蜂の首もとへ
跳
(
おど
)
りかかった。
女
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
仔蜘蛛はすぐに
円頂閣
(
ドオム
)
の窓をくぐって、日の光と風との通っている、
庚申薔薇
(
こうしんばら
)
の枝へなだれ出した。彼等のある一団は炎暑を重く支えている薔薇の葉の上にひしめき合った。
女
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
雌蜘蛛
(
めぐも
)
は真夏の日の光を浴びたまま、紅い
庚申薔薇
(
こうしんばら
)
の花の底に、じっと何か考えていた。
女
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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