“けんびし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
剣菱91.7%
劍菱8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
篠崎小竹しょうちくの顔も見え、岡田半江はんこう小田おのだこくなどの画人や、伊丹いたみ剣菱けんびしの主人なども来ていた。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「わっちだって一升一匁八分なんて酒より、剣菱けんびし三鱗みつうろこの生一本とくるほうが正月だからね、あんなおこぜの生れかわりみてえなすべたの代りに御殿女中だのお姫さまと浮気を」
若殿女難記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
百萬石も劍菱けんびしも袖振り合ふ——と言はれた江戸の街ですが、六十二萬石の大藩の主となるとなか/\見識がうるさく、その上仙臺屋敷の傍では、土下座をしないまでも