“けんお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嫌悪93.5%
嫌厭2.8%
厭悪1.9%
0.9%
嫌忌0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は嫌悪けんおの身震いをした。殺害の光景が浮かんできた。人を殺したことを思い出した。なにゆえに殺したのかはもうわからなかった。
それが六十二議会で、議会はただれきったものになって民心に嫌厭けんおをさえ感じさせるようになろうなどとは思いもかけず、彼は赤黒くなるほど飲んで祝したのだ。
愛子があの年であの無経験で、倉地のような野性と暴力とに興味を持たぬのはもちろん、一種の厭悪けんおをさえ感じているのは察せられないではない。愛子はきっと倉地を退けるだろう。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
つながれていた鎖を、思い出の苦痛を、愛する面影やけんお悪すべき面影の幻を、のがれてしまったことは、いかにうれしいことだろう。
自己の最も恐怖嫌忌けんおする形象物体等に変化したる刹那……等……。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)