“くろほろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒母衣66.7%
黒縨33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、すぐ崖下に、みあう猛獣のようなうめきと木のれが聞えた。まだ、味方の黒母衣くろほろか誰かが残っていて、死闘をふるっているものとみえる。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし、かれの左右にいた黒母衣くろほろ五十人組も、老臣や諸頭しょがしらたちも、ひとたび崩れ立っては、逃げ足が止まらなかった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伝令の黒母衣くろほろを負った一騎が、命をおびて、すぐ本陣から急いだ。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
黒皮縅くろかわおどしの鎧を着て二十四差した黒縨くろほろの矢を負い、塗籠籐ぬりごめとうの弓を脇にかいばさんだ勇ましい姿であったが、かぶとを脱いで背中にかけ、えびらから、小硯こすずり畳紙たとうがみを取りだすと、すぐ願書を書きはじめた。