“くろくわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒鍬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山の手の遠方此方おちこちには、郷の者が戦に追われて、雲霞うんかのようにむらがっていた。秀吉は、黒鍬くろくわ(工兵)の組頭をよんで
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は庭のすみのなしの木のかげに隠れて、腰繩こしなわ手錠をかけられた不幸な村民を見ていたことがあるが、貧窮な黒鍬くろくわ小前こまえのものを思う彼の心はすでにそのころから養われた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
……いずれにしても一人では迷子になられる怖れがあるから、黒鍬くろくわの者でも案内に立てて行くがよろしかろう
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)