“くちいれ”の漢字の書き方と例文
語句割合
口入100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お手廻りのお世話をさせるために、江戸でお召抱えになったのがそのお藤さんで、当時はそんな邸向の奉公人ばかりを口入くちいれする請宿うけやどがあったのだそうです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
きずは薩州やしき口入くちいれで近衛家の御殿医ごてんゐが来てつた。在所の者は朗然和上の災難を小気味こきみよい事に言つて、奥方の難産と併せてぬまぬしや先住やの祟りだと噂した。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
今年十八で器量はよし柔和ではあり、恩人織江の口入くちいれでありますから、早速其の者を召抱えて使いました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)