“くうげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
空華100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五郎作は実家が江間氏えまうじで、一時長島ながしま氏をおかし、真志屋の西村氏をぐに至った。名は秋邦しゅうほうあざな得入とくにゅう空華くうげ月所げっしょ如是縁庵にょぜえんあん等と号した。平生へいぜい用いた華押かおうは邦の字であった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
その新富座の茶屋丸五まるごの二階。盛時をしのばせる大きな間口まぐちと、広い二階をもったお茶屋が懇意なので、わたしは自作の「空華くうげ」という踊りの地方じかた稽古所けいこじょに、この二階をかりてあてた。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
しかしながら今はた如何いかん空華くうげの一現でその勢力は夢痕むこんの尋ぬべからざるが如きものと為りおわった。即ちかくの如く最後の勝利の王道に在るは、これ天の吾人に教えて偽らざるものである。
永久平和の先決問題 (新字新仮名) / 大隈重信(著)