“きんあん”の漢字の書き方と例文
語句割合
金鞍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち閉じたる城門を開け放ち、姜維は銀鎧ぎんがい金鞍きんあんという武者振りに、丹槍たんそうの長きを横にかかえ、手兵二千に、鼕々とうとうと陣歌を揚げさせて、城外へ出た。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は、貂蝉をしかと抱いて、乱軍の中を馳け出し、自分の金鞍きんあんに乗せて、一べん、長安へ帰って来た。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まぎれもない金鞍きんあんを乗せた馬の背と、その馬の背を降りて、みずから口輪をつかんで曳いてゆく白地の陣羽織の武者が——よしのうちに影を沈めながら、しかも極めて悠々と
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)