“きりさめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
霧雨92.9%
霖雨7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならず道に敷いた石炭殻も霧雨きりさめか露かにとおっていた。僕はまだ余憤よふんを感じたまま、出来るだけ足早に歩いて行った。
死後 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
翌日の昼、霧雨きりさめの中を谷山に着いた。ごうの中は湿気に満ち、空気は濁っていた。暗号室は、壕の一番奥にあった。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
斜に差しかけたやぶ奴傘やっこで煙る霖雨きりさめを除けながら今しもこの髪床の前を通るところ。