“きどばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
木戸番100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木戸番きどばんは声を限りに木戸札を叩いて「ヤレ突けそれ突け八文じゃあ安いものじゃ」と怒鳴っている。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
小田原町おだわらまち城内公園に連日の人気を集めていた宮城みやぎ巡回動物園のシベリヤ産大狼おおおおかみは二十五日(十月)午後二時ごろ、突然巌乗がんじょうおりを破り、木戸番きどばん二名を負傷させたのち箱根はこね方面へ逸走いっそうした。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
己は毎々まい/\、外出中の時間を有効に使用する事になれて居るので、自転車を小屋の木戸番きどばんに預けると、直に切符の売り場へ行って、「魔術は何時から始まるのですか。」と、其処の少女に聞いて見た。
小僧の夢 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)