“かりゅうびょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
花柳病100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肺病は勿論だが最も社会に害毒を流すものは花柳病かりゅうびょうでそれがために病的の子孫を生ずるのは一家の大不幸だ。その外に恐るべき遺伝病と伝染病は沢山ある。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私は花柳病かりゅうびょうを専門として開業しましてから、二年目に妻を迎えました。私が二十五、妻が二十一でした。
暴風雨の夜 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
風眼というものは人も知るごとく花柳病かりゅうびょう黴菌ばいきんが眼の粘膜ねんまくおかす時に生ずるのであるから検校の意は、けだしこの乳母がある手段をもって彼女を失明させたことをふうするのである。
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)