“かみよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カミヨ
語句割合
神代85.7%
神世5.7%
紙捻2.9%
紙撚2.9%
紙縒2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何でもよほど古い事で、神代かみよに近い昔と思われるが、自分がいくさをして運悪く敗北まけたために、生擒いけどりになって、敵の大将の前に引きえられた。
夢十夜 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
となりぬ、神世かみよに通ふやすらひに
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
少年は父と姉とに連れられている。かれらは紙捻かみよりでこしらえた太い鼻緒の草履ぞうりをはいている。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
つづいて、胴中に懸っていた五、六本の鎖が、まるで紙撚かみよりが水にぬれて切断するかのように、ぷつんぷつんと切れた。わが艇は、舳を下にして、真逆さまになった。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
襟廻りは白の紙縒かみよりが主でこれに黒糸を用い、また時としては赤や緑や茶やその他色糸をこれに差してゆく。
蓑のこと (新字新仮名) / 柳宗悦(著)