“かたびさし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
側廂25.0%
傍廂25.0%
嘉多比沙志25.0%
片廂25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まどかけを引かざれば、室の内外の光景は明白に我眼に映ぜり。この家の裏の方、側廂かたびさしに通ずる大なるはしごの室内より見ゆる處に、別に又一つの窓あるをも、われは此時始て認め得たり。
われは屏息へいそくしてこれをうかゞひ居て、我脈搏の亢進するを覺えたり。既にして三人は立ちあがりぬ。新婦は二兒をきてはしごを上り、しばらくありて靜かに傍廂かたびさしの戸を閉ぢ、獨り梯を下り來りぬ。
怪妖故事談 垣根草かきねぐさ 学山録 鶴林玉露かくりんぎょくろ 嘉多比沙志かたびさし〔傍廂〕 学海余滴 伽藍雑記がらんざっき 閑際筆記 韓詩外伝 閑聖漫録 勧善懲悪集 閑窓倭筆 感応編かんのうへん
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
いしずえが動いたか、四辺あたりの地勢が露出むきだしになったためか、向う上りに、ずずんと傾き、大船を取って一そう頂に据えたるごとく、おごそかにかつ寂しく、片廂かたびさしをぐいと、山のから空へ離して、みよしの立った形して
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)