“かたなかじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
刀鍛冶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御存じの方は、武生と言えば、ああ、水のきれいな処かと言われます——この水が鐘を鍛えるのに適するそうで、かまなべ、庖丁、一切の名産——その昔は、聞えた刀鍛冶かたなかじも住みました。
雪霊記事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
土蔵破むすめやぶりで江戸中を騒がし長い草鞋を穿いていたまんじの富五郎という荒事あらごと稼人かせぎて、相州鎌倉はおうぎやつざい刀鍛冶かたなかじ不動坊祐貞ふどうぼうすけさだかたへ押し入って召捕られ、伝馬町へ差立てということになったのが
大昔は、刀鍛冶かたなかじたちが、行先を知らせず、ひとりで山の中へはいりこみ、一ヶ月も二ヶ月も家へかえらないことがあった。それは刀鍛冶が、この水鉛の鉱石を探すために山の中へ深くはいりこむのだ。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)