“かすかべ”の漢字の書き方と例文
語句割合
粕壁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸から二里で千住せんじゅ。おなじく二里で草加そうか。それからこし粕壁かすかべ幸手さってで、ゆうべは栗橋の泊り。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
盛りの頃は地にまで咲き垂れるという粕壁かすかべ名物の藤の花は、いま指尖で襷を摘んで垂らしたほどの花房でした。けれども傍の農家では床几しょうぎなどをしつらえて客を待っております。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一番外側の聴音隊は、北から西へ廻って云ってみると、埼玉県の粕壁かすかべ、川越、東京府へ入って八王子、神奈川県の相模川に沿って鎌倉へぬけ、観音崎かんのんざきまでゆく。浦賀水道にも船を配して聴いている。
空襲下の日本 (新字新仮名) / 海野十三(著)