“おしボタン”の漢字の書き方と例文
語句割合
押釦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
柿丘は出鱈目でたらめの実験目的を説明したうえで、右手を押釦おしボタンの前に、左手を、振動を僅かの範囲に変えることの出来る装置の把手ハンドルに懸けた。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
頭目が、椅子の腕木のかげにつけてある押釦おしボタンの一つをおした。すると天井から、なべをさかさに吊ったようなものが長いくさりひもといっしょに、すーッと下りてきた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
醤は、ベッドの上に半身をねじって、枕許まくらもと押釦おしボタンを押した。すると枕許のスタンドが、ふっと消えた。
そういいながらも、博士は別におどろいた様子でもなく、豆戦車からのっそりと外に出た。それからまた、もう一度豆戦車の中をのぞきこむようにして、押釦おしボタンの一つをぷつんと押した。
その機械の据付も終った。器械は、彼があやつるのに便利なように、一切の複雑な仕掛けを排し、押釦おしボタン一つをグッと押せば、それで例の恐ろしい振動が出るように作らせることを忘れなかった。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
柿丘はホッとして押釦おしボタンから指尖ゆびさきを離した。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)