“おおだる”の漢字の書き方と例文
語句割合
大樽100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かなう仕儀ならのどを鳴らして飛びつきたい WET 派のカラス天狗が、食慾不振のカラ腹を抱えて、十日二十日と沼のような大樽おおだるに揺れる勿体もったいぶった泡立ちの音を聴き
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
アニリン染料の真青な液が一ぱい大樽おおだるに入っているのを積んだトラックがハンドルを道悪に取られ、呀っという間に太い電柱にぶつかって電柱は折れ、トラックは転覆てんぷく
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
北山が塾を見廻ってそれを見附けて、徳利でも小さいのを愛すると、その人物が小さくおもわれるといった。天民がこれを聞いて大樽おおだるを塾に持って来たことがあるそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)