“うばこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姥子85.7%
乳母子14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これから武蔵へかかる山境やまざかいは、姥子うばこ鳴滝なるたき大菩薩だいぼさつ小仏こぼとけ御岳みたけ、四やままた山を見るばかりの道である。すきな子供のむれに取りまかれることがいたってまれだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最後の任務を果たすために、飯坂いいさか上等兵と姥子うばこ一等兵を選抜して、東京警備司令部へ、火急かきゅうの報告に出発させた。少尉が、腹部を射ちぬかれたのは、それから五分とたない後だった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
乳母子うばこ(乳兄弟)やら養子、姻戚のつながりは、筑紫党やすべての地方出の大将にもつながってい、その係累までをたどるのは容易でない。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)