“うかれめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
遊行女婦37.5%
遊女25.0%
妓女12.5%
浮浪女12.5%
遊行女12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大宰帥だざいのそつ大伴旅人や、越中守大伴家持などと歌の贈答をしたという、名誉の遊行女婦うかれめがすでに奈良朝にあった。遊女と云うはけだしその略で、或いはそれをもクグツと云った。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
八瀬やせ遊女うかれめか、それとも京の白拍子しらびょうしか」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
六三かれは播磨の六四印南野いなみのの者なるが、親もなき身の六五浅ましくてあるを、いと六六かなしく思ひてあはれをもかけつるなり。我に捨てられなば、はた六七船泊ふなとまりの妓女うかれめとなるべし。
農桑の道を捨てた浮浪民、すなわちウカレビトの生活としては、けだしこうなるのが順序であろう。遊女をウカレメというのも浮浪女うかれめの義で、「万葉集」には「遊行女婦」と書いてある。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
見送りの府吏大勢の中に、紅一点、「児島」と呼ばれた遊行女うかれめ婦もまじつてゐたが、彼女は再会の期しがたきを嘆き、なみだを拭ひ袖を振りながら
枕物狂 (新字旧仮名) / 川田順(著)