“あらけず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒削78.6%
粗削21.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれのカクラサマも木の半身像にてなたの荒削あらけずりの無恰好ぶかっこうなるものなり。されど人の顔なりということだけはかるなり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
荒削あらけずりの巨大な柱がすすけた下に、大寺院の庫裡くりで見るような大きな土竈へっついがある、三世紀以前の竜吐水りゅうどすいがある、漬物の桶みたようなのがいくつもころがっている。
そして、その素人素人しろうとしろうとした粗削あらけずりなり口こそ、かえってその筋の苦労人の手足を封じ込めた最大の真因しんいんだった観がある。が、実際は、こうなるとすべてが運であり、一に機会の問題である。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)