“あさげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アサゲ
語句割合
朝餉71.3%
朝餐16.3%
朝食6.3%
朝炊3.8%
1.3%
朝飯1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
食堂には朝餉あさげのときの卓巾クーヴェールがかけたままになっていて、茶碗の底には飲み残した少量の牛乳入り珈琲に真珠母しんじゅも色の上皮うわかわが張っていた。
老嬢と猫 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
やう/\女神エジエリアの洞にたどり着きて、われ等は朝餐あさげたうべ、岩間より湧き出づる泉の水に、葡萄酒混ぜて飮みき。
六五うつつならましかばと思ふ心の六六いそがしきに、朝食あさげも打ち忘れて六七うかれ出でぬ。
香取の方の丘の上には、朝炊あさげの煙の静かに颺つてゐるのが指さゝれた。
船路 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
「水茎の岡の館にいもと我と寝てのあさげの霜の降りはも」という古今集こきんしゅうの歌と、どこか共通の情趣があり、没落した情緒への侘しい追懐を感じさせる。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
と云つて庭口にはぐちから出たあとで外の家族は朝飯あさげの膳に着いた。
帰つてから (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)