“あこぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿漕89.7%
繰返5.1%
阿濃2.6%
阿古義2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「旦那、お立派なお侍様で、幾値いくらがとこでもありませんぜ。そんな、阿漕あこぎなことをいわないで、買っておくんなさい。口開くちあけだ」
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
去年こぞ繰返あこぎの愛のまねぎに。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
「あの阿呆あほうをね。たれがまあ手をつけたんだか——もっとも、阿濃あこぎは次郎さんに、執心しゅうしんだったが、まさかあの人でもなかろうよ。」
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「いつものとおり、男が二十三人。それにわたしと娘だけさ。阿濃あこぎは、あのからだだから、朱雀門すざくもんに待っていて、もらう事にしようよ。」
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
阿古義あこぎ物では豊国と衝突して、版元文亀堂ぶんきどうの扱いでやっと仲直りし、この同じ文化七年に同店から出した「一対男時花歌川ついおとこはやりのうたがわ
仇討たれ戯作 (新字新仮名) / 林不忘(著)