“あかがし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
赤樫94.1%
血櫧5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五尺もありそうな赤樫あかがしの木剣をつき出し、巨大な眼をかっとみひらいて、杢助の眼をかっきりと睨みながら、一歩、二歩と進んで来た。
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「別に申上げなくてもお察し下さいましな。私だつて何時までも赤樫あかがしに居たいことは無いぢやございませんか。さう云ふ訳なのでございます」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
土手に若葉をゆすッている血櫧あかがしの木立を楯にして、顔を焼きそうな対岸を眺めますに、燃えさかッている火の手はちょうど宿しゅく上町かみまち辺で、炎は人家の建てこんでいる、下へ下へと延びている。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)