“あおすすき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青芒86.4%
青薄13.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その畜生ちくしょうに落されるとは、何かの因縁いんねんに違いございません。それは石橋の少し先に、長い端綱はづなを引いたまま、路ばたの青芒あおすすきを食って居りました。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
片側の大名邸の高い土堤の上に茂り重なるはぎ青芒あおすすきの上から、芭蕉の広葉が大わらわに道へ差し出て、街燈の下まで垂れ下がり、風の夜は大きな黒い影が道一杯にゆれる。
やもり物語 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
日暮の打水うちみずのまだ乾かぬ茶屋の葭簀よしず青薄あおすすきおんなの姿もほのめいて、穂に出て招く風情あり。
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)