雪の話ゆきのはなし
雪の降るのを飛絮の如しとか鵞毛の如しとか形容するは面白いが科学的ではない。 試みに降る雪の一片を帽子なり袖なりに受けて細かに験査して見れば、綿や毛のようなものではない規則正しい六稜形の結晶を成している事がわかる。肉眼ではこれ以上の事は分りか …
題名が同じ作品
雪の話 (新字新仮名)中谷宇吉郎 (著)