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『雷神』
ふりがな文庫
『
雷神
(
らいじん
)
』
雷さまといえば、虎の皮の褌をしめた鬼が、沢山の太鼓をたたいている姿を思い出す。 ああいう雷さまは、一体誰が考案したものか知らないが、なかなかいい。雷と電光とは、夏の景物の中では、出色のもので、少々怖いが、しかし威勢がよくて、悪気がない。虎の …
著者
中谷宇吉郎
ジャンル
芸術・美術 > 絵画 > 日本画
初出
「西日本新聞」1955(昭和30)年8月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約4分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
怪鳥
(
けちょう
)