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『質札』
ふりがな文庫
『
質札
(
しちふだ
)
』
たまに、知らない人から手紙をもらったりすることがあるので、またかとおもって封を切ってみると、なかから出たのは「流質物御通知」なのであった。 「なにひとつ買って着せることも出来ないくせに、流れたらどうするんです。」と女房がいった。むろんぼくだ …
著者
山之口貘
初出
「時事新報」1954(昭和29)年12月25日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)