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『滝について』
ふりがな文庫
『
滝について
(
たきについて
)
』
瀧は没落の象徴である。その没落がいかに荘厳であるかということについて説こう。 私は一日天城の峻嶺を越え、帰途、山麓の雑木林の中の細径に、しめやかな落葉のにおいを踏んで浄簾の瀧の前に立った。 冷々とした水煙を頬に感じながら、私は夕暮るる大気の …
著者
尾崎士郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文藝公論」1927(昭和2)年9月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)