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『年の瀬の音』
ふりがな文庫
『
年の瀬の音
(
としのせのおと
)
』
十二月になると一日一日に時を刻む音が聞えるようである。ほかの月にはこんなことはないし、そんな感じのすることがあっても、十二月のそれほど脅迫感はない。いまこの原稿を書いていながら、私は現実にその時を刻む音を聞きその音の速度の早さと威かく(嚇) …
著者
山本周五郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「朝日新聞」1958(昭和33)年12月31日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)