神経質に対する余の特殊療法しんけいしつにたいするよのとくしゅりょうほう
最初に先づ余が此の療法を用ふるに至つた由來を一寸述べて見よう。余は十五六年も前には、神經質を治すに大に催眠術の奇效を得んとして、久しい間努力した。丁度黴毒に六〇六號の出來た時、從來不治であつた麻痺性痴呆も、初めて之によつて根治する事が出來る …
作品に特徴的な語句
腹腸はらわた