影絵かげえ
半缺けの日本の月の下を、 一寸法師の夫婦が急ぐ。 二人ながらに思ひつめたる前かゞみ、 さても毒々しい二つの鼻のシルヱツト。 生白い河岸をまだらに染め抜いた、 柳並木の影を踏んで、 せかせかと——何に追はれる、 揃はぬがちのその足どりは? 手 …