街角の飯屋でまちかどのめしやで
カアテンのかかったガラス戸の外で 郊外電車のスパァクがお月さんのウィンクみたいだ 大きなどんぶりを抱くようにしてぼくは食事をする 麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らしどぶどぶと豚汁をすする いつくしみ深い沢庵の色よおごそかに歯の間に鳴りひびく お …