郊外こうがい
かしこに煙の流るる 空はつめたくして 草はあたたかに萌えたり 手はくみて歩めども よそゆきの着物のにほひ侘しきに 秋はうららに落ち來り 日向に幹木の愁ちらばふ 晝餉どき 停車場のほとりに出で わづかなる水をたうべしに 工人の居て 遠き麥畑を …
題名が同じ作品
郊外 (新字新仮名)国木田独歩 (著)