私の探偵小説わたしのたんていしょうせつ
私は少年時代から探偵小説の愛好者であったが、日本で発行されたほぼ全部の探偵小説を読むに至ったのは戦争のおかげであった。 戦争中は酒も飲めなくなり、遊ぶ所もなくなり、雑誌もなくなって小説を書く当もなくなったから、残されたのは読書だけ。私はその …
題名が同じ作品
私の探偵小説 (新字新仮名)坂口安吾 (著)