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『ビルヂングと月』
ふりがな文庫
『
ビルヂングと月
(
ビルジングとつき
)
』
酒が宴の途中で切れると、登山嚢を背にして、馬を借りだし、峠を越えて村の宿場まで赴かなければならない。——私達はついこの間うちまで、そんな山中の森かげでたくましい原始生活を営んでゐた。冬のはじめから春にかけての一冬であつた。 今、私は都の中央 …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「東京朝日新聞 第一五八一〇号」1930(昭和5)年5月10日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
鈍
(
のろ
)
己
(
おれ
)
関
(
かま
)