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『帰京記』
ふりがな文庫
『
帰京記
(
ききょうき
)
』
大正十二年の夏、私は深瀬春一君と北海道を旅し、九月一日には函館の深瀬君の家にいた。午後になって、大地震の情報が達し始めた。その夜は待機の気持でねた。翌日午頃、津軽海峡の連絡船に身を託し、次で青森駅発の地震後最初の上野行急行に乗った。汽車は三 …
著者
豊島与志雄
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約7分(300文字/分)